オキアミ争奪戦、そして午後…

本日は昨日の波もだいぶとれ、穏やかな海の中2便出航となりました。

午前便では沖に出るとさっそくハシボソミズナギドリの群れに遭遇することができました!


海面に黒い帯のように群がるハシボソミズナギドリ。
この鳥はオーストラリアのタスマニアという島周辺から毎年春先に羅臼にやってきます。
餌をもとめて南半球から北半球へと地球規模で大移動をしている鳥なんですよ!
海面を蹴り付けながら羽ばたく姿は圧巻です。


このハシボソミズナギドリは主に小魚やオキアミ(地元の人々はイサダと呼んでいます)を餌としています。
よく鳥の群れが集まる海面下にはクジラもいると言いますが、辺りを見回してみると…


でました!同じくオキアミを食べるミンククジラの登場です^ ^
複数頭が船の周りを囲むように、いたるところに現れていました。
まさに食事中なのでしょうか、一瞬浮上してもまたすぐに潜ってしまうミンククジラ。
次はどこにあがるだろうと周りを見ていると…


なんと!おわかりでしょうか?
大量のオキアミで海面が赤くなっています!!
さらによ〜く見てみると…↓


海面でたくさんのオキアミがピョコピョコと跳ねていました!
船長含め私たちスタッフもこのようにオキアミが飛びだしている光景を見るのは初めてなので、とてもびっくりです(笑)
気がつけば写真に収まりきれないほど一面がオキアミだらけになっていました^^;
栄養が豊富な羅臼の海だからこそ見られる珍しい光景です。

また、帰りの航路ではイシイルカにも出会えました。


成体サイズのイシイルカの横に小さなイシイルカがずっとくっついて泳いでおりました。
親子なのでしょうか?
とても微笑ましいですね(^^)

そして午後便、再び生物に出会えるかと期待しながら出航すると、クジラの調査をしている船からある情報が。
向かってみるとそこには…


シャチです!!
ここ最近はミンククジラやイシイルカには出会えておりましたが、シャチを見るのは4日ぶりです。
また羅臼の海に来てくれたことに感謝ですね(*^^*)

水中でちゃんと話し合っていたかのように、綺麗な1列を作ってゆっくり泳ぐシャチ達。
その数25頭以上…
午前便では一部しか見えていなかった国後島も全ぼうを現し、とても絵になっておりました。

また、しばらく列を作っていたかと思うと途中で方向方向転換したり、船に向かってくることも!

そしてよーく見てみると少し変わった形の背ビレのシャチもおりました。
何があってこのような形になったのでしょうか?
一見魔法使いの帽子のようにも見えます。
とても特徴的なのでまたどこかで会えたらすぐにわかりそうですね!


午前と午後で全く違う出会いをした1日となりました。
海は何が起きるかわからないですね。
ちなみに、今回発見した大量のオキアミ、そして大勢のシャチを写した水中動画をFace bookにて公開しております!
ぜご覧ください♪↓
ゴジラ岩観光Facebook


他船の乗組員さんが撮ってくださった写真です↓

明日も素敵な出会いがありますように…


コメント