霧と国後とマッコウクジラ


今日の羅臼は朝から霧に包まれ、国後島も隠れていました。
ガスの中の出航…果たして生物は見つかるのか?
そんな不安もよぎりましたが、沖に出るにつれ次第に霧は晴れ、水平線が見えるようになりました。
周囲にゆっくりと泳ぐイシイルカの姿もちらほら…
そして国後島も姿を現し始めた頃、出ました!
マッコウクジラです。
 水面にプカプカ浮かび、深呼吸を繰り返した後潜水していく姿を、船から観察することができました。
 潜る際にはこのように背中を丸めます。
肌がボコボコしているのがお分かりでしょうか?
そして尾びれを高ーく持ち上げ…水深1000M近くの深海へ獲物を捕りに潜っていきます。

この海域にマッコウクジラがいることが確認でき、まずは一安心 ^ ^
引き続き探しにいくと、また次のマッコウクジラが現れ…午前の便では、合計3頭の個体を観察することができました。


午後の便では朝よりも霧が晴れ、港にいる段階でうっすらと国後島を見ることができました。
船を進めていくと、再びマッコウクジラが!
国後島をバックに、白い噴気が出ているのが確認できます。
そして午前と同じように、潜っていく光景を近くで観察することができました。

マッコウクジラは一度潜るとおよそ40分から長い時は1時間近く浮上して来ません。
この子が潜った時間が13時半だったので、おそらく14時10分くらいにまた出るかな〜と予想していたところ…なんと14時半ぴったりに浮上して来ました!
もし本当に同じ個体だとすれば…今回はずいぶん張り切って潜水したようですね(笑)

二度目の観察!といきたいところでしたが…あいにく浮上した場所が羅臼との中間ラインよりも国後側で、船からかなり離れた場所にいたため接近することはできませんでした。

帰港の時間も近づき、タイムリミットが迫る中…
最後にもう1頭観察できないかと探していたところ、出ました!!
斜め45°の白い噴気。マッコウクジラです!

しかも今度は浮上場所が羅臼側。
これがラストチャンス!と船を走らせ、なんとか間近で観察することができました。

その後港に帰る最中、サシルイの岸近くでイシイルカの群れに遭遇!
午前の便で出会った時よりも頭数が多く、飛沫を上げながら船の周りを華麗に泳いでいました。

ブレブレの写真ですが…スピード感がお分かりいただけたでしょうか?^^;
また、ハシボソミズナギドリの群れにも遭遇することができました。

最後まで何が起こるかわからない、これが知床、羅臼の海です。
明日も良い出会いがありますように!


また、海上は冷たい風に当たるため陸上よりも寒いです。
お越しになる際は、上着を一枚お持ちになることをお勧めいたします(*^^*)




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