シリエトク

本日は海上強風のため全便欠航となりました。
ご予約して頂いた皆様、誠に申し訳ございませんでした。

青空に国後島も映え、一見ウォッチング日和のように見えますが、沖の方はだいぶ風の影響を受けており波も出ています。
最近はこのように天気が増え、なんだか秋の訪れを感じます。


よくお客様から乗船中、「羅臼から知床の先端までは行けるのですか?」とのご質問を頂くので、今日は実際にスタッフ・実習生と共に行けるところまで行ってみました!

まず、車でどこまで行くことができるのでしょうか?

答えは、羅臼漁港から23kmほど行った先にある相泊までです。


これより先へは、車で進入することはできません。
移動手段は徒歩、もしくはシーカヤックの2つです。
道路脇には 駐車場があります。
この看板を超えると…

このように海岸に沿って歩いていくことができますが、途中から足場は悪くなり、さらに進むと厳しい自然環境が待ち構えます。
そのためトレッキングに適した装備でないと、安全に進むのが困難になります。

またここから知床半島の最先端、知床岬までたどり着くには徒歩で二泊三日ほどかかります。
携帯も電波が途中から届かなくなります。
(いざという時のために衛生携帯電話があると安心です。)
そしてヒグマの高密度生息地であり、自分の身は自分で守らなければなりません。
これぞ世界自然遺産…海も同じですが、やはり自然は甘くないですね(笑)


知床の語源となった言葉、「シリエトク」
アイヌ語で大地の行き詰まり、地の果てという意味があります。
その先端にたどり着くには、入念な事前計画と装備や知識、そして過酷な環境に屈さない強い心が必要な訳です!

では一体何を用意すればいいのか?どこで情報を集めればいいのか?
そう思われた方や興味を持たれた方は、知床岬を目指す前にまずこちらに立ち寄って見てください^ ^


こちらのルサフィールドハウスでは、知床半島先端部地区を目指す方へ向けた情報発信、様々な展示等を行っております。
また、今の時期ホエールウォッチングで出会うことのできるマッコウクジラやその他シャチ、知床の流氷の貴重な音声を聞くこともできます。
観光船乗り場から相泊方面までまっすぐ20分ほどで着きますので、お時間のある方はぜひ足を運んでみてください!
きっと様々な発見があると思いますよ(*^^*)


また最後に…知床岬は陸から歩いて行く他に、海から眺めることもできます。
当社ゴジラ岩観光のウトロクルーズでは、3時間で世界遺産の断崖からヒグマのメッカと呼ばれるルシャ湾、そして知床岬と全てを味わうことのできるクルージングを行っております。

東の羅臼の海でクジラやイルカに出会えたお客様は今度は是非、西のウトロの海で大自然の光景をご覧になってみてはいかがでしょうか?

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